ちょっとマニアックな記事になります。
 
興味のない人はスルーしてくださいm(_ _)m 
 


ある本を購入した際に一緒に梱包されていた本
 
田中修著 「つぼみたちの生涯 花とキノコの不思議なしくみ」
 
とても参考になったので、気になる文章でヘレボについて考えてみた。
 
 
学校で「短日植物」「長日植物」「中性植物」という言葉を習いましたね。
 
短日植物・・・昼が短く夜が長くなる夏から秋に蕾をつくる
        冬の寒さを種子で耐える
        アサガオ・キク・コスモスなど
 
長日植物・・・昼が長く夜が短くなる春から初夏に蕾をつくる
        夏の暑さを種子で耐える
        アブラナ・ホウレンソウ・ドクダミなど
 
中性植物・・・夜昼の長さに反応せず一定期間発育を続けた後、ある葉数や年齢に        達すれば蕾をつける
        タンポポ・トマトなど
        
 
成長に光が重要であることはよく知られている。
 
昼と夜の長さを目印にしていることがわかると
 
昼の長さが大切なのだと思われた。
 
だから、昼が短く夜が長ければ蕾をつくる植物に、
 
昼(日)が短いという意味で短日植物
 
昼が長いという意味で「長日植物」と 名づけられた。
 
  
 
蕾が生まれるか生まれないかのギリギリの境界の夜の長さを
 
限界暗期といいます。
 
植物によって時間が異なったり、光の感じ方が違うようです。
 
 
短日植物は限界暗期以上の暗闇を感受すれば蕾を形成し
 
長日植物は限界暗期以下の暗闇を感受したときに蕾を形成します。
 
 
この暗闇の長さは継続していなくてはならず、
 
たとえば限界暗期中に10分間の光を当てると蕾は形成されずにリセットされます。
 
蕾を生むしくみは、なんてデリケートなんでしょうね。
 
つづく

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